日英両政府が11日、自衛隊とイギリス軍の協力をさらに強化するため、「日英円滑化協定」を締結することがわかりました。

「日英円滑化協定」は、自衛隊とイギリス軍が、お互いの国で共同訓練を行う際の出入国の手続きや部隊が事件・事故を起こした時の対応など、法的な地位をあらかじめ決めておくものです。

イギリスの首相官邸の発表によりますと、岸田総理大臣とイギリスのスナク首相は、11日に行われる首脳会談で「日英円滑化協定」に署名する予定です。

日英両政府は、安全保障や防衛分野での協力をさらに深めることを目指していて、協定の締結により、自衛隊とイギリス軍の共同訓練を増やすことで、ウクライナ侵攻を続けるロシアや、台湾への軍事的な圧力を強める中国をけん制する狙いがあるとみられます。

日英両政府は、先月、イタリアを加えた3か国で次期戦闘機の共同開発で合意していて、日英の防衛分野での連携が加速しています。