韓国軍は21日夜、北朝鮮が西部・東倉里周辺から「北朝鮮の主張する軍事偵察衛星」を発射したと発表しました。

韓国軍は、北朝鮮が21日午後10時43分ごろ、西部・東倉里周辺から南に向けて「北朝鮮が主張する軍事偵察衛星」を発射したと明らかにしました。

北朝鮮は日本の海上保安庁に対し、22日午前0時から来月1日午前0時までの間に「人工衛星」を打ち上げると通報していて、この衛星を載せたロケットが打ち上げられたものとみられます。

北朝鮮は今年5月と8月に軍事偵察衛星を打ち上げたものの、いずれも失敗したと明らかにしていました。

これまでの失敗はロケットのエンジンに問題があったとみられていますが、韓国の申源湜（シン・ウォンシク）国防相は「ロシアの助けを借りて問題点をほぼ解消したと判断している」との認識を示していました。

韓国軍は、北朝鮮が打ち上げを強行すれば、「必要な措置を講じる」として、緊張緩和のために2018年に締結した南北軍事合意の効力停止を示唆しています。