カンボジアの議会は22日、事実上の独裁体制を続けてきたフン・セン氏の長男、フン・マネット氏を新首相として承認しました。首相交代は38年ぶりで、世襲による権力の移譲を実現させた形です。

ロイター通信によりますと、カンボジア議会は22日、38年にわたって首相を務めたフン・セン氏の長男、フン・マネット氏を新首相として承認しました。

フン・マネット氏は45歳で、欧米で学んだ後は軍に入隊して陸軍司令官を務めましたが、政治経験はありません。

事実上の独裁体制を続けてきたフン・セン氏の与党が有力野党を排除して実施した先月の総選挙で圧勝したことで、世襲による権力の移譲を実現させた形です。フン・セン氏は退任後もおよそ10年間は政治の世界にとどまるとしていて、院政を敷くものとみられます。