カンボジアで事実上の独裁体制を続けてきたフン・セン首相の息子が次の首相に指名されました。

ロイター通信によりますと、カンボジアのシハモニ国王は7日、フン・セン首相の長男フン・マネット氏を次の首相に任命することを承認しました。今月22日、議会での承認を経て、新政権が発足する見通しです。

フン・セン首相は38年におよび首相を務め、カンボジアでは事実上の独裁体制が続いてきました。野党を排除する形で行われた先月の総選挙では与党が圧勝し、フン・セン首相は辞任を表明して首相の職を長男に引き継ぐとの意向を明らかにしていました。

引き続き人民党の党首を務めるとともに、上院議長就任への意欲も示していて、今後も影響力を維持するとみられます。