カンボジアで40年近く権力を握り事実上の独裁体制を続けていたフン・セン首相は26日辞任を表明し、長男に首相の職を引き継ぐと明らかにしました。

AP通信によりますと、カンボジアのフン・セン首相は26日、国営テレビの演説で辞任を表明し、3週間後、首相の職を長男のフン・マネット氏に引き継ぐと表明しました。

カンボジアでは今月23日、有力な野党が排除された中で総選挙が行われ、フン・セン首相率いる与党が125議席のうち120議席を獲得し、圧勝していました。

フン・セン首相は38年にわたって首相の職を務めていて独裁的な政治姿勢に対し、欧米などから批判の声も上がっていました。

フン・セン首相は、退任後も上院議長に就任するなどし引き続き、実権を握るものとみられます。