新型コロナウイルスの感染者を認めた北朝鮮は13日だけで、新たに17万人あまりが発熱し、21人が死亡したと明らかにしました。金正恩総書記は「建国以来の大動乱だ」と述べ、対策の強化を指示しました。

北朝鮮メディアは新型コロナ確認後の防疫体制を点検する会議が14日に開かれ、金総書記が指導したと伝えました。13日だけで新たに17万4000人あまりの発熱者が発生し、21人が死亡したということです。

また、先月末から累計で52万人以上が発熱し死者数は27人になったと伝えていて、感染が急拡大しているとみられます。

金総書記は「悪性伝染病の流行は建国以来の大動乱だ」と述べつつ、「今は封鎖地域内の流行で統制が不可能ではない」と指摘。封鎖や隔離を効率的に行い、早期に終息させるよう指示しました。

また、金総書記は他国の対策を研究し、「特に中国が収めた防疫成果と経験を積極的に学ぶべきだ」と述べました。