トランプ氏、国務長官にマルコ・ルビオ上院議員起用か 米メディア
アメリカのトランプ次期大統領が、外交トップの国務長官に、マルコ・ルビオ上院議員を起用する見通しだとアメリカメディアが報じました。
ニューヨーク・タイムズは11日、関係者の話として、トランプ氏が国務長官にルビオ上院議員を起用する見通しだと伝えました。中国とイランに対し厳しい姿勢をとることで知られ、選挙戦では副大統領候補への起用も検討されました。
また、複数のアメリカメディアは、トランプ氏が中国への強硬派で知られるマイク・ウォルツ下院議員に国家安全保障担当の大統領補佐官を打診したと報じています。ウォルツ氏は、かつて陸軍特殊部隊「グリーンベレー」に所属し、アフガニスタンなどでの従軍経験があります。
このほか、政策担当の大統領次席補佐官には、前の政権で大統領上級顧問を務めたスティーブン・ミラー氏を起用すると報じられています。ミラー氏は移民政策の強硬派で、不法移民の大規模な強制送還を担うとみられます。
また、トランプ氏は、環境保護局の長官にリー・ゼルディン元下院議員を起用する人事を発表しました。バイデン政権が進めた電気自動車普及策の見直しなどの環境規制の緩和や、温暖化防止への国際的な枠組み「パリ協定」からの脱退でも大きな役割を担うことになりそうです。