10月の米雇用統計 予想上回る順調な回復
アメリカの10月の雇用統計が発表され、就業者数は53万人あまりの増加となり、市場予想を上回る順調な回復が示されました。
アメリカ労働省が5日に発表した雇用統計で、10月の失業率は4.6パーセントと前の月から0.2ポイント改善しました。また、景気の動向を反映する農業部門以外の就業者数も、前の月から53万1000人の増加となり、事前の予想を上回りました。
新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大などを受け、8月と9月の就業者数は伸び悩んでいた中、10月に入り、順調な回復に転じた形です。
FRB(=連邦準備制度理事会)は、今月3日、景気の下支えとして行ってきた量的緩和の縮小を、今月から開始することを決定しました。
次の焦点となる利上げに踏み切る時期については、今後の雇用の改善状況が大きなカギとなります。