ミサイル発射は「防衛の権利」 北朝鮮代表が国連安保理緊急会合に出席
北朝鮮によるICBM(=大陸間弾道ミサイル)の発射を受けて開かれた国連の安全保障理事会で、北朝鮮の代表は、「防衛の権利がある」としてミサイル発射を正当化しました。
安保理の緊急会合は、北朝鮮が新型ICBM「火星18」を発射したことを受けて開かれたもので、北朝鮮の代表が2017年以来、初めて出席しました。
北朝鮮・金星国連大使「我々が新型ICBMである『火星18』を試験発射するのは、危険な軍事的行動や敵対勢力を抑止し我が国の安全と地域の平和を守るためで、防衛という権利の自発的な行使だ」
北朝鮮の金星国連大使は、「アメリカとその同盟国による軍事的挑発はかつてないほど高まっていて、その結果、朝鮮半島は冷戦時代を超える核の危機にさらされている」と述べミサイル発射を「防衛の権利だ」と主張しました。
欧米諸国や日本からは非難の声が相次ぎましたが、中国とロシアは北朝鮮を擁護する姿勢を崩さず、安保理として一致した対応は取れませんでした。会合後には、北朝鮮の大使と中国の大使が議場で話し込む場面もありました。