洪水死者220人…州首相の辞任求め大規模デモ スペイン
スペイン東部を中心に先月発生し、これまでに220人の死亡が確認された洪水被害について、地元当局の対応への批判が高まっています。9日、州首相の辞任を求めるデモが行われ、数万人が参加しました。
先月29日、スペイン東部・バレンシア自治州を中心に各地を襲った豪雨による洪水では、これまでに220人の死亡が確認され、およそ80人の行方が分からなくなっています。
AP通信によりますと、9日、州都バレンシアで、州の首相の辞任を求めるデモが行われ、数万人が参加したということです。参加者は「人殺し」などと書かれたプラカードを手に市庁舎前の広場を埋め尽くし、当局の建物に泥の手形をつけるなどして抗議の意志を示しました。
デモは、一部の参加者が投石を始めるなどエスカレートしたため、警察との衝突も起きました。
自治州政府による豪雨への対応をめぐっては、一部の地域で浸水の被害が出始めてから数時間が経過するまで、避難を呼びかける警報が出されなかったほか、その後の対応の遅れも被害の拡大につながったとして批判が高まっています。
最終更新日:2024年11月10日 12:03