ロシア教育省 ウクライナ侵攻“正当化”歴史の教科書を発表 「信頼できる事実を教えることが重要」
ロシア教育省は8日、ウクライナ侵攻を正当化する記述を盛り込んだ新しい歴史の教科書を発表しました。
ロシア教育省は8日、日本の高校生にあたる10年生と11年生用の「一般史」と「ロシア史」で新たな教科書を発表しました。ウクライナ侵攻を始めた理由や、ロシアに編入したウクライナの4州についての記述が含まれ、侵攻を正当化しています。
さらに、西側の価値観とは異なる多極化した世界の形成などについての説明が加わっていて、クラフツォフ教育相は「学校では信頼できる事実を教えることが重要だ」と説明しています。教科書は9月1日の新学期から学校で使われます。
ロシアでは去年12月から、ウクライナ侵攻についての記述を加えた新しい歴史の教科書の編集作業を進めていて、来年9月までには、歴史の授業がある5年生から9年生向けの新たな教科書も完成させる方針です。