岩屋外相、李強首相と会談 懸案解決なるか
岩屋外務大臣は25日、中国・北京を訪問し、李強首相との会談を行っています。
会談の冒頭では、双方とも「友好」という言葉を強調しました。中国政府関係者は、「中国側としては、今回の会談をきっかけに日中関係の改善をさらに進めたい」と話しています。
岩屋外相「建設的、安定的な日中関係を築いていこう、その方向に向かって日中関係を前進させたい」
中国 李強首相「いま中日関係は、改善と発展の肝心な時期にあります」
岩屋外相は、日本時間の午前11時前から李強首相と会談を行っています。正午からは王毅外相との会談に臨みます。
日本の外相としては1年8か月ぶりとなる訪中で、戦略的互恵関係の推進を改めて確認するほか、王毅外相の早期の訪日を要請するとみられます。
先月には、日本に対する短期ビザの免除措置を再開するなど、秋以降、中国側が日本に歩み寄る姿勢が顕著となっています。中国政府関係者は、「トランプ政権で米中対立が激しくなるのが確実な中で、他の国との関係は改善しておきたい」と語る一方、経済が低迷する中、日本による投資を呼び込みたい狙いも透けて見えます。
ただ、日本側が求める日本産水産物の輸入再開や、在留日本人の安全確保、反スパイ法違反の罪で拘束されている日本人の解放など課題は山積していて、友好的なムードをいかに具体的な成果につなげるか、問われることになります。