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英下院 終末期患者の「安楽死」法案可決 成立は不透明な状況

2024年11月30日 3:18
英下院 終末期患者の「安楽死」法案可決 成立は不透明な状況

イギリスの議会下院で29日、終末期の患者に対して「安楽死」を認める法案の第一回採決がおこなわれ、賛成多数で可決されました。最終的に法律として成立するかどうかはまだ不透明な状況です。

法案で安楽死の対象となるのは、イングランドまたはウェールズに住む18歳以上の余命半年以内と診断された患者です。

安楽死の方法は医師が薬物を用意し、患者本人がそれを摂取、または投与する方法が検討されています。あくまでも本人の意思であることが条件で、医師2人と裁判官の同意も必要とされます。

賛成派は自らの命を絶ちたいと願う人々に、選択肢と尊厳を与える貴重な機会になると歓迎していますが、反対派は、弱い立場にある人々を早期の死へ追い込むことを容認することになると懸念を示しています。

法律が成立するには今後、下院の委員会や上院での審査を経る必要があります。

安楽死法案は2015年に一度否決されていますが、調査会社「ユーガブ」の最新の世論調査では、国民の7割以上が法案を支持しています。

最終更新日:2024年11月30日 5:05
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