韓国で“幽霊上映”…映画興行収入ランキングを操作か 警察が配給会社など強制捜査
韓国で実際には客が入っていない「幽霊上映」という手法で特定の映画の観客動員数が多いように見せかけ興行収入ランキングを操作したとして警察は配給会社などの強制捜査に乗り出しました。
韓国メディアによりますと、この事件は大手映画館が深夜や未明など実際には上映がない時間帯に特定の映画について、入場者がいたように処理する「幽霊上映」呼ばれる手法で観客動員数が多いように見せかけていたとされるものです。
配給会社側は不正が疑われる映画について入場券を大量に購入していたということです。不正が疑われている映画のうちの1本はこの手法により、150人だった観客数が一日で7000人に増え、観客動員数の順位も22位から4位に急浮上していました。
警察は13日、配給会社などの不正により、興行収入ランキングが操作され、映画の順位などを調査している公的機関の業務を妨害したとして、強制捜査に乗り出しました。大手映画館に家宅捜索に入り不正が疑われている映画の入場券の発券記録などを押収したということです。
警察は今後、押収した記録の分析を行うとともに配給会社と映画館の間の共謀関係についても詳しく調べる方針です。