国連 ロシアを「子どもの権利を侵害した国」に指定 安保理常任理事国の指定は初
国連は27日、ウクライナへの侵攻を続けるロシアを「子どもの権利を侵害した国」の1つに指定しました。国連安全保障理事会の常任理事国が指定されるのは初めてです。
国連事務総長特別代表 バージニア・ガンバ氏「ウクライナでロシア軍と関連武装勢力が学校や病院を攻撃し、子どもたちを殺害したとして、国連事務総長は(ロシアを)『子どもの権利侵害国』に指定することを決定した」
国連のグテーレス事務総長は27日、子どもと武力紛争に関する年次報告書を公表し、ロシアを「子どもの権利を侵害した国」の1つに指定しました。安保理の常任理事国が「侵害国」に指定されるのは初めてです。
報告書では、ロシア軍と武装勢力が去年、ウクライナで136人の子どもを殺害し、518人の子どもを負傷させたと指摘しています。
事務総長は報告書で、「死傷した子どもの数の多さに衝撃を受けている」とした上で、ロシアに対し、国際法を順守し、子どもを保護する措置をただちに講じるよう求めました。