フランス政府、夜間バスや路面電車の運行停止を要請 少年射殺抗議デモ過激化…治安悪化うけ
フランスで警察官による少年射殺に抗議するデモが過激化し、治安が悪化していることをうけ、政府は夜間のバスや路面電車の運行停止を要請しました。
パリ郊外で、アフリカ系の17歳の少年が警察官に射殺されたことに抗議するデモは、暴動に発展する事態となっています。
土井政亜記者(NNNオーベルビリエ)「パリ五輪で使用予定の施設の横にあるバス停で暴動が起き、多くのバスが炎上しました」
近隣住民「公共の施設が狙われ始めたので怖いです。(暴動が)さらに広まることを恐れています」
ロイター通信によりますと、6月29日の暴動の際、ビルから飛び降りた男性1人が死亡したということです。
フランス政府は6月30日、全土でバスや路面電車の運行停止を要請しました。マクロン大統領は、「暴力は正当化できない」として暴動を鎮圧する構えですが、デモは続いていて、事態が収束するか見通せない情勢が続いています。