中国側、首脳会談前に台湾問題で米側けん制「両国関係を危険な状態に導かないよう促す」
中国政府は、今月14日の米中首脳会談で協議される見通しの台湾問題をめぐり、「両国関係を危険な状態に導かないように促す」とアメリカ側をけん制しました。
中国外務省は11日、習主席が今月14日からインドネシアやタイで開催される国際会議に出席するため東南アジアを訪れると発表しました。焦点は、14日に予定されているアメリカ・バイデン大統領との初の対面での首脳会談です。
会談でアメリカは、ウクライナや朝鮮半島の情勢に加え、台湾問題をとりあげる意向を示しています。
これについて中国外務省の報道官は11日、「台湾独立を支持しないという約束を実行し、中米関係を危険な状況に導かないよう促す」とクギを刺しました。
習主席は先月の共産党大会で改正した党規約にも、「台湾独立に断固反対し食い止める」との表現を盛り込み、台湾統一に強い意欲を示していることから、会談では、激しい応酬も予想されます。