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焼き肉店で女性客に“集団暴行” 過去の事件と合わせ犯罪グループ男女28人起訴 中国

2022年8月29日 21:48
焼き肉店で女性客に“集団暴行” 過去の事件と合わせ犯罪グループ男女28人起訴 中国

中国の飲食店で起きた女性客への集団暴行事件をめぐり、地元の捜査当局は、過去の事件とあわせて、男女28人を起訴したと発表しました。

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今年6月、中国・河北省唐山市にある焼き肉店で、男らが女性4人に暴行を加えてケガをさせる事件が起きました。

店内にいた1人の男が食事中の女性グループに近づき声をかけ、女性の背中を触りました。しかし、女性に拒否されると、男はなんと女性の頬を平手打ち、暴行し始めたのです。女性も抵抗しますが、男の仲間も次々と現れ、暴行はさらにエスカレート。店の外でも続きました。

この事件でその後、犯罪グループの男女9人が拘束されていました。

事件の中心人物とされる男は警察の取り調べに対し――

警察
「2022年6月10日、あなたはどこにいた?」

事件の中心人物とされる男
「私は、『老漢城焼肉店』にいた」

警察
「当時何が起こったのか?」

事件の中心人物とされる男
「我々は数人の女性を殴った」

警察の取り調べで、犯行を認めていました。

捜査当局によると、この犯罪グループについて捜査を継続した結果、2012年以降、強盗や暴行など、複数の事件に関わったことが判明。これまでに、あわせて28人を起訴したということです。

この事件をめぐっては、暴行の様子をおさめた動画がSNSで拡散。「犯罪組織が警察と癒着し、野放しになっている」などの声があがっていました。

このため地元当局は警察内部についても調査していて、これまでに幹部など15人に、職権乱用や贈収賄などの疑いが浮上しているということです。