菓子の“戦車”映像が天安門事件想起で遮断か
中国の著名なインフルエンサーがライブ配信を行っていたところ、突然、映像が遮断されました。戦車のように飾り付けた菓子を紹介したことが、天安門事件を想起させるとして当局が問題視したとみられています。
香港メディアによりますと、今月3日、フォロワーが数千万人いる中国の著名なインフルエンサー李佳琦さんがアイスクリームケーキの宣伝でライブ配信を行っていたところ、突然、映像が遮断されたということです。
遮断された当時、配信では菓子を「戦車」のように飾り付けていて、翌日の6月4日には民主化運動が戦車などの武力で弾圧された天安門事件から33年を迎えることから、当局が問題視し強制的に終了させたとみられています。
中国では天安門事件はタブー視されていて、関連の投稿はすぐに削除されるなど厳しい言論統制が行われています。
李さんは、遮断された直後、SNSに「機器の故障です」とコメントしましたが、翌日以降、更新が途絶えた状態が続いています。
李さんが実際に天安門事件を意識していたのか、あるいは単に不注意だったのかは不明で、ネット上では、李さんの身の安全を心配する声や、「この一件で初めてその事件を知った」「配信を遮断したのは逆効果だ」などと当局の対応を批判するコメントが相次いでいます。
■画像:ツイッターより