天安門事件当時の学生リーダーが会見 ゼロコロナ抗議デモに「若い世代が政権交代の必要性に気づいた」
中国の民主化運動が弾圧された天安門事件で当時学生リーダーだった王丹氏が都内で会見し、ゼロコロナ政策をめぐって中国で相次いだ抗議デモについて「若い世代が政権交代の必要性についに気づいた」との見方を示しました。
1日、都内で会見を行った王丹氏は、1989年に北京で起きた天安門事件の学生リーダーで、その後、アメリカに亡命しました。
中国でゼロコロナ政策への抗議デモが各地で相次ぎ、若者らを中心に習近平政権への批判が高まったことについて、王丹氏は、新しい時代の初めの一歩だと語りました。
王丹氏「新しい時代の幕開けだ。長い道のりになるが初めの一歩となった」「中国の若者たちは政権交代が必要だとついに気づいた」
王丹氏はまた、天安門事件当時と今回の抗議デモとの違いについて、「指導者がいなくてもインターネットという新しい手段で人を集められるようになった」と指摘しました。
今後については「次に何が起こるかは分からないが、あらゆる可能性がある」と述べ、抗議デモの動きを注視していく考えを示しました。