南米ベネズエラで行われた大統領選挙をめぐって、野党候補として出馬したゴンザレス氏がスペインに亡命するため出国したことが7日、明らかになりました。

ベネズエラのロドリゲス副大統領は7日、SNSで、7月に行われた大統領選挙で野党候補として出馬したゴンザレス氏が、数日前に自主的にスペイン大使館に避難した後、スペインに亡命するために出国したと明らかにしました。

また、スペインのアルバレス外相もSNSに「要請を受け、ゴンザレス氏はスペイン空軍機でスペインへ向かう」と投稿しました。

ベネズエラの選挙管理当局は、選挙でマドゥロ大統領が勝利したと発表していますが、アメリカのブリンケン国務長官が先月、当選発表には根拠がなく、「ゴンザレス氏が勝利したのは明らかだ」と声明を発表しています。

また、ブラジルやコロンビアなど各国がベネズエラ政府に対し、集計結果の全容を公表するよう求めるなど、マドゥロ氏の当選を疑問視する声が上がっています。

野党側は「ゴンザレス氏の圧勝だった」と主張し、勝利を示すとする集計結果をインターネット上で公開しましたが、ベネズエラの検察は先週、この公開に関連してゴンザレス氏に逮捕状を出し、公文書の偽造や共謀などの罪で告発していました。