国連安保理が緊急会合 イスラエルの攻撃でガザ地区の人道危機深刻化
イスラエルによる攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区で人道危機が深刻化していることを受け、国連の安全保障理事会は16日、緊急会合を開き対応を協議しました。
国連によりますと、イスラエル軍による攻撃が激化しているガザ地区北部では、今月2日から15日までの間、食料が一切運び込まれておらず、生存に必要な物資が底をつきかけるなど、「人道状況は壊滅的だ」ということです。
16日に開かれた国連安保理の緊急会合では、各国からイスラエルへの非難が相次いだほか、イスラエルの後ろ盾となっているアメリカも「容認できないものだ」と指摘し、人道状況の改善を求めました。
米・トーマスグリーンフィールド国連大使
「ガザ北部における、いわゆる『飢餓政策』は恐ろしく、容認できないものであり、国際法および米国法に抵触するおそれがある」
一方、イスラエルは、「我々は国際法に従って行動している」と述べた上で、「真の問題はハマスにある。ハマスが支援物資をテロ活動に利用している」と主張しました。
最終更新日:2024年10月17日 10:08