米国の国務長官と国防長官、イスラエルに人道状況の改善求める書簡
アメリカのブリンケン国務長官とオースティン国防長官が、連名でイスラエルに対し、パレスチナ地区ガザ地区の人道状況の改善を求める書簡を送ったことが明らかになりました。
アメリカ国務省によりますと、ブリンケン国務長官とオースティン国防長官が13日に、ガザ地区の人道状況の改善を求める書簡をイスラエルのガラント国防相らに送りました。ワシントン・ポストは、アメリカがイスラエルに対し、1か月以内に人道支援を増やす措置をとらなければ、軍事支援の停止を含む措置をとらざるを得ないと警告したと報じています。
ホワイトハウスのカービー補佐官は会見で、軍事支援をなくすという「脅しを意味するものではない」とした上で、「人道支援を劇的に増やす必要性について、深刻に感じているという切迫感を改めて伝えるものだ」と説明しました。
ガザ地区での人道危機をめぐり、若者やアラブ系住民を中心にバイデン政権への批判が高まっていて、書簡を送ることで11月の大統領選挙に向け、支持をつなぎとめたい狙いもあるとみられます。