梨泰院・転倒事故 事故4時間前には「人が上下から押し寄せて圧死しそうだ」と…韓国警察が発生直前までに寄せられた通報11件の詳細公開
韓国・ソウルの繁華街、梨泰院で156人が死亡した転倒事故で、警察当局は事故発生の4時間近く前から11件寄せられていた現場の危険を知らせる通報のやり取りを公開しました。
韓国の警察トップは1日、会見で事故が起きる前から梨泰院に多くの人が集まり危険だと伝える通報が相次いだにもかかわらず、対応が不十分だったと明らかにしました。
その後、警察は事故の4時間近く前から発生直前まで11件寄せられていた通報のやり取りを公開しました。
最初の通報は午後6時半過ぎ、現場となった坂道のコンビニエンスストアから寄せられ、「人が上下から押し寄せて圧死しそうだ。人出を制御しないといけない」との内容でした。対応した警察官は「出動して確認する」と応じています。
午後8時台には、「人が倒れて、大変なことになりそうだ」「修羅場だ。いたずら電話ではない」との通報。
午後9時を過ぎると、「中の人が死にそうだ」「深刻な状況だ」などと複数の市民が危険な状況を伝えます。
そして、事故発生直前の午後10時11分には、「あー、あー」との悲鳴とともに「圧死しそうだ」との訴えが記録されています。
韓国メディアは、「4時間近く、市民が叫んでも追加の措置が取られず惨事につながった」などと警察の対応を批判しています。