ドイツ総選挙 SNSによる偽情報に警戒強める
日本時間23日、ドイツでは総選挙が行われます。選挙戦ではSNSによる偽情報があふれ背後にロシアがいるとしてドイツ当局が警戒を強めています。
日本時間23日投票が行われるドイツ総選挙は最大野党が支持率で首位にたち、政権交代の可能性も出ています。
さらに今回議席を伸ばすとみられるのがー
移民排斥などを訴える極右政党「AfD」。
この日、訴えていたのは
「AfD」の国会議員 シュプリンガー氏
「彼女(外相)は辞任しウクライナに行って、そこの納税者に金を払わせろ!」
AfDはまたロシアへの制裁にも反対すると主張しています。
ロシアを擁護する意見はSNSでも増えています。
極右政党のAfDに一票を投じるというインフルエンサーはー
インフルエンサー・ジョキッチさん
「ウクライナが領土の一部を譲り渡さなければ、この紛争は終わらないでしょう」
SNSでウクライナに批判的な意見が広がる背景にはロシアの存在があるといいます。
SNS上でのロシアによる情報操作について調べている調査報道機関「コレクティブ」。
コレクティブ ベルンハルト記者
「『ロシアと和平を結ぶことが必要』と書かれてます」
見せてくれたのはドイツメディアのニュースサイトそっくりの「偽サイト」です。
また、ウクライナ支援を推進してきたドイツの与党議員を「ロシアのスパイだ」とするフェイクニュースも。
ロシアとつながりのある「ボット」アカウントが情報を拡散させているといいます。
標的となった議員らはー
緑の党の議員
「5万ものロシアのボットを発見しました。これはロシアによって組織され我々の社会でプロパガンダを展開しています」
ドイツ政府はSNSを使った世論工作に対するタスクチームを設置して選挙介入への警戒を強めています。