「イグ・ノーベル賞」日本人研究者が16年連続で受賞
人々を笑わせ、考えさせる業績に贈られる「イグ・ノーベル賞」が発表され、日本人研究者が16年連続で受賞しました。
イグ・ノーベル賞は例年、アメリカの名門ハーバード大学で授賞式が行われますが、新型コロナウイルスの影響で今年も3年連続でオンラインで行われました。
ことしは「工学賞」として千葉工業大学の松崎元(まつざきげん)教授、上野義雪元教授ら5人が受賞しました。
5人は、人が円柱型のつまみを回す時に、直径によって使う指の本数や指の接触位置が変わることを研究し、製品をデザインする際、設計に役立つことを期待するとしています。
松崎元教授「デザイン分野では、このような無意識の行動を研究している研究者がたくさんいる。より多くのデザイナーがこの賞を受賞することを願っている」
松崎教授は、「非接触の操作に関する研究も増え、時代遅れのようなテーマかもしれないが、コロナ禍で人とモノの接触について改めて考えさせるテーマということも受賞につながったかもしれない」とコメントしています。
日本人の受賞は16年連続で、受賞者にはすでに廃止されていて通貨として価値がない10兆ジンバブエドル札が贈られました。