宇宙船「クルードラゴン」打ち上げ 国際宇宙ステーションの飛行士2人帰還のため
ISS(=国際宇宙ステーション)から帰還できなくなっている2人の宇宙飛行士を帰還させるための宇宙船「クルードラゴン」が打ち上げられました。
アメリカの民間企業、ボーイングが開発した宇宙船「スターライナー」は有人で6月に打ち上げられ、ISSに到着しました。しかし、装置に不具合が見つかったため、無人で先に地球に帰還し、アメリカ人宇宙飛行士2人は当初1週間だった滞在予定を大幅に延長し、ISSに滞在し続けています。
2人の宇宙飛行士を帰還させるため、民間企業・スペースXは28日、宇宙船「クルードラゴン」を乗員を本来の4人から2人に減らして、アメリカ・フロリダ州から打ち上げました。
ISSに取り残されている2人の宇宙飛行士は今回、宇宙に向かった2人とともに、来年2月地球に帰還する予定です。
ISSに宇宙飛行士を運ぶアメリカの宇宙船は、スペースXの「クルードラゴン」しかなく、ボーイングの「スターライナー」開発への期待がありましたが、実用化の見通しは立っていません。