“機能不全”国連安保理の改革が必要との認識で一致 G20外相会合が閉幕
南米ブラジルのリオデジャネイロで開かれていたG20(=主要20か国・地域)の外相会合は22日、機能不全が指摘されている国連安全保障理事会などの改革が必要だとする認識で一致して閉幕しました。
G20外相会合は、リオデジャネイロで21日から2日間の日程で開かれました。議長国ブラジルのビエイラ外相は、会合の冒頭、ロシアによるウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザ地区の情勢を念頭に、「国連安保理は容認しがたいマヒ状態に陥っている。無為無策の状態が罪のない人々の命を奪っている」と述べ、安保理改革の必要性を強く訴えました。
また、22日の会合では、日本の上川外務大臣が、「安保理の構成に現在の国際社会の現実を反映するためには、常任理事国と非常任理事国、双方の拡大が必要だ」と指摘しました。
今回の会合で、成果文書の作成は見送られましたが、安保理などの改革が必要だとする認識で一致して閉幕しました。