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国連安保理でガザ停戦決議案 米が拒否権行使し否決

2024年2月21日 5:03
国連安保理でガザ停戦決議案 米が拒否権行使し否決

イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区の最南端ラファへの地上侵攻の準備を進める中、国連の安全保障理事会は20日、人道目的の即時停戦を求める決議案の採決を行いましたが、アメリカが拒否権を行使し否決されました。

イスラエルは避難民らおよそ140万人が身を寄せているガザ地区の最南端ラファへの地上侵攻の準備を進めています。

こうした中、国連安保理は20日、人道目的の即時停戦を求める決議案の採決を行いました。採決では日本を含む13か国が賛成しましたが、常任理事国のアメリカが拒否権を行使し、否決されました。

アメリカの国連大使は反対の理由について、人質の解放をめぐる外交交渉などに悪影響を及ぼすためだと説明しました。

その上で、対案として「現状ではラファへの大規模な地上攻撃を行うべきではない」として「一時的な停戦」を支持する決議案を提示しました。

一方、パレスチナはアメリカの拒否権行使について、「パレスチナ市民をさらに計り知れない恐怖にさらす、無謀で危険な行為だ」と強く反発しました。