ガザ地区「人道目的の即時停戦」決議を採択 国連緊急特別会合
国連総会は12日、大規模な衝突が続くパレスチナ自治区ガザ地区での「人道目的の即時停戦」などを求める総会決議を賛成多数で採択しました。
国連本部前では12日、ガザ地区の情勢を協議する国連総会の緊急特別会合の開催に合わせ、数百人のパレスチナ支持者らが抗議集会を行いました。
集会参加者
「停戦実現まで声を上げ続ける。停戦後もパレスチナの人々が解放されるまで訴え続ける」
会合では、ガザ地区における「人道目的の即時停戦」と「すべての人質の解放」などを求める総会決議の採決が行われ、日本を含む153か国の賛成により採択されました。反対は、アメリカやイスラエルなど10か国、棄権は23か国でした。
総会決議は、安保理決議とは異なり法的拘束力はありませんが、国際社会の総意としての意味を持ち、停戦に向けた機運を高める狙いがあります。
10月に採択された「人道目的の休戦」を求める決議より賛成は30か国以上増え、攻撃を続けるイスラエルと擁護するアメリカの孤立が浮き彫りとなった形です。