台湾を取り囲む形での軍事演習続く 中国軍
中国軍は、台湾を取り囲む形での軍事演習を行っています。9日も軍用機や艦船などが活動を活発化させました。
台湾海峡に面する中国・福建省の島は、観光客が訪れ、漁も盛んですが中国軍の軍事演習の影響で漁を休むという関係者もいました。
漁師「明日は近づけない。軍事演習は私たちにはどうにもできない」
屋台の従業員「影響はある。明日観光に来る人は絶対いない」
軍事演習は、台湾の蔡英文総統がアメリカの下院議長と会談したことへの対抗措置とみられ、中国軍は台湾を取り囲む形で演習を行うとしています。
台湾国防部は9日の午前6時から正午までに中国の軍用機のべ58機と軍艦のべ9隻を確認し、軍用機のうち31機が台湾海峡の中間線を越えて進入したとしています。
ただ、台湾メディアは、去年8月の軍事演習に比べると、抑制的で、来年1月の台湾総統選を前に、台湾世論を強くは刺激しないよう意識していると分析しています。