台湾周辺に多数の中国軍機 高まる緊張に様々な声も 中国軍演習2日目
中国軍は、8日から台湾周辺で軍事演習を行っています。台湾側は9日朝までの24時間で中国軍の戦闘機など71機が周辺の空域で確認されたとして警戒を強めています。
記者「中国で、台湾に最も近い平潭島です。普段は観光客が多く訪れるこの海岸の近くでも実弾を使った訓練が行われるということです」
中国・福建省のこの島は台湾海峡に面し、大勢の観光客が訪れますが、中国軍が周辺で軍事演習などを行うため、10日は営業を休むという店もあります。
観光客「私たちにも国のこのような行動に協力する義務がある。私はもちろん祖国の統一を守るための努力を支持しています」「(Q:中国と台湾の関係について思うことは?)感想はない。平和を願うだけ」
軍事演習は、台湾の蔡英文総統がアメリカの下院議長と会談したことへの対抗措置とみられます。
台湾の国防部によると、9日午前6時までの24時間で、中国軍機のべ71機が、台湾周辺を飛行し、このうち45機が台湾海峡に設定された事実上の停戦ライン「中間線」を越えるなどしたということです。
また、中国メディアは、中国軍の空母「山東」が台湾の東側の海域に移動して演習に参加したと報じていて、緊張の高まりが懸念されます。