台湾周辺で軍事演習か 中国軍機29機が「中間線」越え
中国軍は8日から台湾周辺で軍事演習を行うと発表しました。蔡英文総統がアメリカの下院議長と会談したことへの対抗措置とみられます。
中国軍で台湾海峡を管轄する東部戦区は、8日から10日まで台湾周辺で、軍事演習などを実施すると発表しました。
演習の一環とみられる動きも確認され、台湾の国防部によると、中国軍機42機が8日、台湾周辺を飛行し、うち29機が台湾海峡に設定された事実上の停戦ライン「中間線」を越えたということです。
今回の演習は台湾の蔡英文総統が今週、アメリカの下院議長と会談したことへの対抗措置とみられます。
こうした中、蔡総統は8日、台湾を訪れているアメリカの議員団と面会し、「権威主義の拡大に直面していて、台湾はアメリカなどと協力し、自由と民主主義の価値を守る」 と連携強化の必要性を強調しました。