被爆者とともにオスロで活動した被爆3世の男性 ノーベル平和賞授賞式報告会で語ったこと《長崎》
ノーベル平和賞の授賞式に日本被団協代表団の一員として出席した被爆3世の男性が、長崎市で報告会を開きました。
被爆者とともに現地で行動し、感じたことや受賞の意義などを語りました。
(林田 光弘さん)
「いろんな集会で、折り鶴のマークがあしらわれたパネルが出てきたりだとか。まちをあげて歓迎してくれた」
代表団の最年少メンバーとして、ノルウェー・オスロを訪れた林田 光弘さん32歳。
日本被団協が平和賞を受賞した背景から、授賞式前後のまちの様子や式に出席した現場で、自身が感じたことを写真を交えながら説明しました。
(林田 光弘さん)
「小刻みに体を震えていたりとか、顔を見ると泣いていたりとか。授賞式に臨むそれぞれの表情にとても心動かされた」
また、原爆投下から10年たって「同じ苦しみをさせたくない」と立ち上がった被爆者たちの思いが、今も変わらず引き継がれていることに「学べることはたくさんある」と話しました。
(林田 光弘さん)
「田中さんのスピーチを聞いてどう思った?」
(長崎大学3年)
「被爆3世でも2世でもないが、親戚が九州にいるわけでもないが、何かしら自分にできることをしたいと、原爆のことを伝える活動をしている。
自分の言葉、一つひとつに責任を持ちたい」
(男性参加者)
「オスロに行く前と言った後で変わったことは?」
(林田 光弘さん)
「思った以上に私たちの声は世界に届いていて仲間がいること。自分たちだけじゃないと再確認できた」
参加者たちは、ノーベル平和賞受賞の意味と核兵器廃絶に向けてできることを考えました。