難病を超えて覚悟の挑戦! 東海道五十三次を踏破へ…目指すは京都 約490キロの道のり
目指すは歩いて490キロ先の京都。難病の男性が東海道五十三次をたった一人で歩くという挑戦を始めた。埼玉県に住む和田義治(よしはる)さん、51歳である。服飾雑貨デザイナーで、日本の伝統工芸の技術を知ってもらうためのイベント活動や製品販売をしている。
体の異変を感じたのは5年前。利き手である左手に震えが出て握力が落ち箸が使えなくなった。診断の結果、「ALS」=筋萎縮性側索硬化症と分かった。
ALSは脳から体を動かす命令を出す神経がやられる病気で、筋肉がだんだんやせてやがて体を動かすことも難しくなる。具体的な原因は分からず、明確な治療法も見つかっていない。
和田さんは「自分の手足が徐々に不自由になると知って、今なら歩けるからチャレンジする」と決意を語った。しかし、出発前日の準備では荷物を詰めることもままならない。利き手の左手に力が入らず上がらない。さらに右手にも症状が出始めていた。でも彼にとって今が歩くラストチャンス。歩くことで自分と同じ難病に苦しむ人に勇気を届けたいとの思いがあった。
歩く目標は1日25キロほど。1か月で約490キロを踏破し京都到着を目指す。東海道五十三次をたった一人で歩くのだ。
和田さんは「先人たちが苦労して進んだ道。自分も歩けるうちに歩いてみたい」と、この道のりを選んだ。歩いていると普段とは違う風景に目がとまる。旧東海道の道しるべを再現したものや、江戸時代からのお寺など。SNS用にこまめに写真におさめていく。今回のチャレンジは毎日SNSで伝えることにしているからだ。
初日は順調に歩き、予定していた川崎を通り過ぎて、4キロ先の鶴見に到着した。ホテルで主治医と旅での注意点を確認すると、「転ぶのに注意。腕や手を骨折してしまったりですね」と歩行中に転ぶことを危惧していた。そして4日目は箱根ごえ。険しい山道が続き疲労がたまっていく。峠を無事に越えたものの下りに入ると、危惧していた事態が起きてしまう…
※詳しくは動画をご覧ください。(2022年11月29日放送「news every.」より)