熱気球は災害時に役立つ!? 高所作業車、火事VRの消火体験で防災意識の向上を目指す「開催のキッカケは能登半島地震」
11月中旬、愛知県半田市の公園に巨大な熱気球が登場しました。その目的とは一体…?
“防災”に役立つ!気球と高所作業車
11月16日、愛知県半田市にある『半田ぴよログスポーツパーク』で行われた「ミライロフェス」。子どもたちが乗っているのは、なんと気球!さらに、高所作業車まで登場していました。実はこれ、全部災害時に役立つものなんです。
地域の人に“防災”に興味を持ってもらうため、半田青年会議所が60周年を記念して開催した同イベント。気球や高所作業車が“防災”とどのように繋がるのでしょうか。
『半田青年会議所』の畑中剛樹さんによると、高所作業車は建物が倒壊した際、実際に災害現場で救助に使用。続けて、「気球に関しては、地形の調査に用いられることもあります」と話します。
高所作業車で上がる高さは、約30m。足がすくんでしまいそうですが、子どもたちは大はしゃぎです。
開催のキッカケは「能登半島地震」
こちらのブースで子どもたちが操縦していたのは、災害時、人命救助に使われるレスキューロボットのミニチュア版。災害現場でのロボットの活躍について、「すごいと思う」と災害現場におけるロボットの必要性を実感した子どもたち。
ミニチュア版の操作については、「難しいけど面白かった。デコボコのところは前にある部分(キャタピラ)を平らにしないといけないし」と話しました。
他ブースで行われていたのは、火事のVR体験。ゴーグルをかけてキョロキョロしたり、しゃがんだり、時には「怖い」、「なんかいろんなところが燃えてる」とつぶやく子どもたち。
ゴーグルで見ていたのは、火事をVRで体験するゲームの映像。リモコンを操作して、消火することができたらクリアとなります。参加後、「もし本当に火事になったらどうするか」という質問に対して、「消火器を持つ」と答えるなどゲームを通して火災時の行動を知った子どもたち。
同イベントには1500人以上が参加。子どもから大人まで、“災害が起きたときどうすればいいのか”を楽しみながら学ぶことができました。
『半田青年会議所』の畑中さんによると、同イベント開催のキッカケは、今年1月に発生した能登半島地震。「青年会議所は(支援で)現地に行っているので、悲惨さを体感しています。少しでも(被害を)防ぐため、防災意識の向上っていうのは引き続き力を入れたいです」と今後の活動への思いを語りました。