暑さの避難所“クーリングシェルター”体を芯から冷やす“アイススラリー”最新の熱中症対策とは?
猛暑日が続く夏、熱中症で搬送される人たちが後を絶ちません。そこで今回、後藤楽々キャスターが熱中症から身を守る、最新の対策を取材しました。
まずやってきたのは、東京都墨田区。そこで発見したのは…
後藤楽々キャスター
「見てください! ひと涼みスポット開放中って書いてありますよ。でもここ薬局なんですよ」
実はこちら、2023年6月から設けられた、熱中症予防のための“クーリングシェルター”というスポットなんです。現在、墨田区内に31か所あり、誰でも無料で涼むことができます。来年からは、全国の自治体でもクーリングシェルターを指定し、「熱中症特別警戒情報」が発表された時に開放することが義務化されます。
こちらの薬局では、冷えた麦茶を始め、塩分を補給するためのアメや冷やしタオルなどを無料で提供しています。また、多くの人に熱中症に関心を持ってもらいたいということで、墨田区の薬剤師たちが、熱中症をテーマにした川柳コンテストを企画しました。脱水症状になっていないかなど様々な相談に乗ってくれるとあって、多い時には1日約30人ほど利用されているそうです。
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続いての熱中症対策は、体を芯から冷やしてくれる、その名もアイススラリー。いったいどういった対策なのか? 教えてくれるのは、様々な競技のアスリートたちをサポートしている、とちぎスポーツ医科学センターの中田佳秀さんです。
とちぎスポーツ医科学センター中田佳秀さん
「アイススラリーはシャーベット状の飲み物」
スラリーは英語で、『どろっとしたモノ』という意味。スポーツドリンクと氷を使ってシャーベット状にした飲みものです。作り方はとっても簡単。氷を200グラム、スポーツドリンクを180ミリリットル用意し、ミキサーにかけるだけ!
後藤楽々キャスター
「シャリシャリ感がノドをスーッと通っていく感じがありますね!」
とちぎスポーツ医科学センター中田佳秀さん
「プレクーリングということでアスリートの間では結構使われていて」
特に夏は、暑さで体内の温度が上がりすぎて動きが鈍くなってしまうのですが、競技を行う“前”に飲むことで、シャーベット状の液体が体を芯から冷やし、いいパフォーマンスにつながるといいます。また、アイススラリーは熱中症予防にも有効との研究結果が、去年、学術誌に掲載されました。
ということで、今回はスタジオに朝食向けのアイススラリーを用意して、出演者たちで試食しました。今回のレシピはこちら! 氷を200グラム、スポーツドリンクを180ミリリットル。そして、ミックスベリー50グラムをミキサーに入れて約30秒かき混ぜました。
皆さん、酸味もあって美味しいと好評。
とちぎスポーツ医科学センターの中田佳秀さんによると、「フルーツにはビタミンCが含まれているので、疲労回復にもつながるし、なんといっても一日の活動する前の朝食に取り入れると良い」と話します。
ただし、とても冷たいので飲み過ぎると胃腸に良くないので、要注意! 厳しい暑さをしのぐための様々な熱中症対策、みなさんも試してみてはいかがでしょうか?