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【解説】「時間差」熱中症に気をつけて! プールでも熱中症に 中枢神経や臓器に後遺症が出ることも…

2023年7月18日 11:45
【解説】「時間差」熱中症に気をつけて! プールでも熱中症に 中枢神経や臓器に後遺症が出ることも…

三連休明けの18日も、関東などでは危険な暑さになりました。東京都心では朝9時過ぎの時点で35℃を超え、最高気温は今年一番に並ぶ37.5℃となりました。16日は35.3℃、17日は36.2℃だったので、これで3日連続の猛暑日です。

18日、東京消防庁管内では熱中症の疑いで、これまでに73人が救急搬送されました。4歳から95歳までの男女で、このうち2人が重症だということです(午後3時までの速報値)。

暑いと、注意しなければいけないのが「熱中症」です。

●発症までに「時間差」
●熱中症“くせ”になる?

以上のポイントを中心に詳しく解説します。

■時間差で症状が現れる“時差熱中症”とは? 

熱中症は、暑い場所から離れた後も注意が必要です。熱中症といえば、短時間のうちに発症するケースはよく知られています。

しかし、今年の夏に注意が必要なのが“時差熱中症”です。

済生会横浜市東部病院 患者支援センター長の谷口英喜医師によると、一つの目安として「熱中症は約24時間以内の暑さが影響するため、エアコンの効いた部屋で働いていても、突然具合が悪くなるケースもある」といいます。夜に暑い部屋で寝ていたダメージが、数時間後に突然現れることもあるといいます。

暑いところから涼しいところへ移動したから大丈夫とは言い切れず、症状が時間差で現れることもあるのです。

■頭痛や吐き気、食欲不振… “二日酔い”のような症状が出たら熱中症を疑って

目安となるのは「お酒を飲んでいないのに“二日酔い”のような症状が出たら要警戒」ということです。

具体的には「頭痛や吐き気、食欲不振、体に力が入らないなど『いつもと違うな』という症状を感じて、過去24時間以内に暑かった記憶があれば、今年は熱中症を疑ってほしい」と谷口医師は話しています。

こうした症状があり「おかしい」と思ったら、水分補給を積極的にして休むことが大切だということです。

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■その体調不良 もしかすると“翌日熱中症”かも… 引きずるけん怠感や疲労感
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