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“生理”“授乳”…被災した女性が悩んだことは? 女性向けの防災グッズに黒い長ズボンが入っている理由は? 女性の心とカラダに優しい防災

2022年3月11日 9:09
“生理”“授乳”…被災した女性が悩んだことは? 女性向けの防災グッズに黒い長ズボンが入っている理由は? 女性の心とカラダに優しい防災
3月8日は「国際女性デー」、SDGsの目標の1つ「ジェンダー平等の実現」に向け、女性の権利について考える日です。そして3月11日、東日本大震災から11年がたちました。被災時に起きる女性ならではの悩みや問題、女性の防災について考えます。

◆震災後、トイレも流れない中で生理に…アベナオミさんが東日本大震災で経験したこと

まず宮城県在住のイラストレーターで防災士のアベナオミさんに、米澤かおりアナウンサーが話を聞きました。アベさんは東日本大震災でライフラインがストップする中、自宅で避難生活をしていたそうです。

──アベさんが経験した、女性ならではの困ったことは?

アベナオミさん
「震災の翌日に予定通り生理が来てしまって。トイレも流れない中で、(生理用品の)買い置きもあまりない状態で」

アベさんはその時のことをイラストにしていました。

 「よ…よ…夜用ナプキンが1枚もない!」

いつでも買えると思っていた生理用品ですが、災害時は物流も止まり、スーパーも大混雑。もちろん生理用品は買えませんでした。

アベナオミさん
「もうしょうがなく1歳7か月の長男のオムツを使って一晩過ごしました」

そして、頻繁に流せないトイレを共有することは、家族でもストレスだったそうです。

アベナオミさん
「食事とか洗濯とかはなんとか工夫で乗り切れる。トイレの備えが一番重要」

生理の時でも家族が快適に過ごせるよう、非常用トイレはとても重要だといいます。実は米澤アナウンサーも、最近購入したものの、すぐには使わないだろうと、箱にしまったままでした。

アベナオミさん
「大人1人で非常用トイレは1日5つは必要と言われていて、最低でも3日分」

──ということは、15個以上あるといいなということですね。見返さなきゃダメですね!

◆バスタオル、アロマオイル、黒い長ズボン…女性に必要な防災グッズに入っている理由は?

今、見返したい、災害への備え。続いては、重さ1.7キロ、その名も『ウーマンズエマージェンシーバッグ』です。中には20種類以上の防災グッズがぎっしり! 生理用のナプキンやサニタリーショーツなど、災害時に女性が必要なものを詰め込んだ、女性のための防災グッズです。

ギュッと圧縮された“バスタオル”は、袋に水を入れて浸すと、数秒で大きなバスタオルになりました。幅は1.4メートル。乾かせば赤ちゃんへの授乳の時、目隠しにもなるといいます。肌触りもやわらかです。

さらに珍しいのが、中に意外なアイテムが入った“缶”。なんとアロマオイルが入っていて、殺菌や消臭効果が期待できるラベンダーなど3種のアロマオイルを配合しています。

他にも、妊娠中の女性でも使用できる伸縮性のある腹巻きや、服の上からでも着られる大きめの長ズボン。

そして“黒”という色には、災害時、女性を“あること”から守るための狙いがありました。教えてくれたのは、防災グッズの開発者で、防災士でもあるアビックスグループ取締役本部長の小幡嘉代さんです。震災当時、全国チェーンのホテルに勤めていた小幡さんは、東北にいた同僚たちから被災地の女性の様々な声を聞いたといいます。

小幡嘉代さん
「女性は月経以外でも、急なストレスを感じると出血したりする。洋服を鮮血で汚してしまったり。着替えがなかった場合、女性は本当に恥ずかしい思いで、避難所で暮らさないといけない」

汚れてしまった服を隠すという意味でも、大きめの長ズボンは女性を守る防災グッズの一つです。

──あえて黒っていうのは意味があるのですか?

小幡嘉代さん
「女性の性被害というのも現実にある」

──できるだけ目立たないようにということですね。

そして、アロマオイルにはどんな意味があるのでしょうか?

小幡嘉代さん
「ニオイですね。着替えもない状態ですが、洋服にちょっと吹きかけたり、少しでも穏やかに避難所生活が送れるように」

一つ一つに大切な意味がある防災グッズ。小幡さんは、備えのヒントにしてほしいといいます。

小幡嘉代さん
「皆さんに合った、それぞれのオリジナルの防災グッズ、備えにつながることが一番の目標」


(※3月4日放送『Oha!4』より)