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【解説】かゆみに“粉ふき”…ただの乾燥ではなく「皮脂欠乏症」 暖房との“距離”を意識

2022年12月5日 21:29
【解説】かゆみに“粉ふき”…ただの乾燥ではなく「皮脂欠乏症」 暖房との“距離”を意識

寒さも厳しくなり、乾燥も気になる季節となりました。肌がカサカサして、かゆみもある…実はこれ「皮脂欠乏症」といい、きちんとしたケアが必要です。

●粉をふいて…かゆみも
●かいちゃダメ! どうすれば?
●低温やけども ○○に注意

以上のポイントを中心に詳しく解説します。

■かゆみに“粉ふき”…「皮脂欠乏症」 “ただの乾燥”とあなどらずケアを

5日は、北海道を中心に全国60の地点で今季一番の冷え込みとなり、東京都心でも最高気温は10.3℃と今季最低、1月上旬並みの寒さとなりました。こうした中、街の人からは、“乾燥”に関する声が聞かれました。

40代
「ふくらはぎの表面が乾燥してすごくかゆいので。白い粉をふいてしまう状態」

60代
「手がね、食器洗ったりするとお湯を使うので、乾燥してしまう」

80代
「寝る時、クリーム塗って寝るでしょ。でも、朝カサカサになっている」

30代
「毎日ヒゲをそるので、夏とか秋に比べると(肌に)潤いがない。乾燥しているなというのを実感します」

冬は、1年で最も肌が乾燥しやすい季節です。人によってはカサカサして、粉をふいたようになることもあります。また、悪化するとかゆみや湿疹が出ることもあります。これらは「皮脂欠乏症」という肌トラブルです。“ただの乾燥”とあなどらずに、きちんとしたケアが必要です。

高田馬場皮膚科・形成外科の鈴木収二院長によると、皮脂欠乏症は、特に中高年に多い症状ですが、若い人でもアトピー性皮膚炎の人や肌が弱い人は注意が必要だということです。

また、特にこの症状になりやすいカラダの部位があります。一番は「すね」だといい、次いで「腰回り」「お尻」「太もも」などがなりやすいといいます。こうした場所がなりやすいのは、皮脂腺が少ないからだということです。

乾燥することで、肌の表面にある角質層のバリア機能が低下すると、細菌などの異物が入り込みやすくなったり、衣服がこすれるなどのわずかな刺激にも過敏になったりし、かゆみを感じてしまうといいます。

そして、かゆくなるとついつい肌をかいてしまいがちです。かくと、角質がさらにはがれてバリア機能が低下し、ますますかゆくなるという悪循環に陥ってしまいます。

■乾燥させない生活習慣を  “ついつい長湯”もNG

皮脂欠乏症の予防策として、一番大切なのは「保湿」です。保湿というのは、水分や油分を肌の中に閉じ込めることです。鈴木医師によると、おすすめはワセリンですが、ワセリンはべたつくので、仕事の時などは保湿性の高いクリームなどでもOKだといいます。

また、こうした保湿に加えて、乾燥させない生活習慣も重要になってきます。

寒くなると、手を洗ったり、食器を洗ったりする時に、どうしてもお湯を使いたくなります。また、お風呂のお湯の温度も上がってきて、ついつい長湯をしてしまいます。鈴木医師によれば、これらはすべてNGで、肌の乾燥につながってしまいます。体を洗う時に、ナイロンタオルでゴシゴシこするのもNGです。泡で優しく洗うのがいいそうです。

寒くなると、暖房器具を使うようになります。

エアコンは皆が使うので、乾燥について実感があると思います。空調メーカー「ダイキン工業」によると、そういう場合は、洗濯物を部屋干しにしたり、加湿器を使ったりして、部屋の湿度を40%以上に保つといいそうです。

こたつや床暖房、ホットカーペットなども長時間、熱にさらされることで肌が乾燥するといいます。鈴木医師からすると、「保湿なしで熱源の近くに長時間いるのは、ドライヤーをあてているようなもの」だということです。暖房器具を使う時は、部屋が温まったらこまめに切ること、近すぎない距離で使用し同時に加湿も忘れないことが大切だということです。

■ “低温やけど”にも注意 気づいた時には深いところまで…

暖房を使う季節には、乾燥だけではなく、「低温やけど」にも注意が必要です。

寝る時の湯たんぽなどは要注意です。熱いものに触れてなるやけどと違い、低温やけどは気づきにくく、気づいた時には皮膚の深いところまで影響が及んでいた、ということになりかねません。

消費者庁によると、「(※湯たんぽなどが)44℃で3~4時間」「46℃では30分~1時間」「50℃では2~3分」で皮膚に損傷を受けてしまうということです。寝入ってしまうと湯たんぽなど長時間同じ場所に当たり続けやすいので、布団が温まったら寝る前に布団から出しましょう。

また、低温やけどの1つの「火だこ(温熱性紅斑)」にも要注意です。

火だことは、電気ストーブや温風ヒーターに長時間、繰り返し当たることで、皮膚が網目状に赤くなることです。軽傷であれば、電気ストーブに当たるのを控えれば自然に治りますが、ひどくなると治療が必要になります。

    ◇

寒くなると頻繁にお湯を使ったり、長時間暖房に当たったりと、どうしても乾燥を引き起こす行動をとってしまいがちですが、保湿を心がけ、暖房器具との距離を意識するなど、ちょっとした心がけで乾燥を防いで、快適に冬を乗り切りたいです。

(2022年12月5日午後4時半ごろ放送 news every. 「知りたいッ!」より)