【密着】高速パンチで空手“世界一”へ! SNSでも話題の21歳 目代結菜選手の挑戦『every.特集』
都内の道場で稽古に励む空手家・目代結菜(もくだい・ゆうな)選手が取り組む競技は、フルコンタクト空手。グローブや防具をつけず、素手で戦う競技だ。突きや蹴りなどを直接相手に当てられ、一撃で倒すこともできる。
目代選手は、女子体重別で2019年にアジア大会で優勝、2022年には世界大会で3位の実績を持つ。
そんな彼女は、SNSでも話題だ。男性のパンチを平然と受ける動画などの総再生回数は1000万回を超え、中でも彼女の代名詞となっている“高速パンチ”と呼ばれる「突き」の動画は人気だ。この“高速パンチ”を、20秒間で何発打てるかみせてもらうと…113発と、1秒あたり5発以上打っていた!
目代選手は今年10月、4年に1度開催される世界大会に出場。体重の差に関係なく勝敗を決めるこの大会で、まだ成し遂げていない悲願の世界一を狙っていた。
「この大会が、私の空手人生で一番大きな目標。次回の4年後は、やれない状況かもしれないので、ラストチャンスで頑張りたい」大学生の今こそが、空手に集中できるラストチャンス。この1年間は特にストイックに稽古を続け、高速パンチをさらに磨くためボクシング元世界チャンピオン・具志堅用高さんからも指導を受けた。
目代選手が空手を始めた小学校低学年の時から支えてきたのは、空手経験のある父親の二郎さん。当時、試合前の準備運動で娘から見たことのない膝蹴りをもらい、ろっ骨を折った。以来、目代選手は空手漬けの毎日。
しかし、現役の大学生で化学を専攻しているため、実験やレポートの提出に追われる。息抜きは、好きなK-POPアーティストの動画を見ること。
世界一になる娘の夢を、両親は食事面でもサポート。「脂肪を増やさず筋肉をつけたい」という娘のために、夕食は毎日、たんぱく質と野菜を中心とした3~4種類のメニューを作る。
中でも、目代選手が好きなのが、ひき肉と玉ねぎなど5種類の野菜を炒めミートソースを加えた、父・二郎さん特製のメニューだ。
世界大会まで1か月。練習では、体が大きく押す力が強い海外選手対策のため、ゴムチューブで自分を引っ張り相手から押されても前に出ていく力を鍛えていた。その上で、得意の“高速パンチ”を磨いていく。すべては、“ラストチャンス”で世界一になるために…
迎えた世界大会では、103の国と地域から選ばれた選手が集結。両親が見守る中、目代選手は“高速パンチ”を武器に世界一を手にすることができるのか?
※詳しくは動画をご覧ください(12月27日放送『news every.』より)