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実は”SDGs”な電波塔東京スカイツリーの取り組みとは?

2023年6月2日 6:23
実は”SDGs”な電波塔東京スカイツリーの取り組みとは?

東京のランドマークでもある東京スカイツリー。観光地やテレビの電波塔として、私たちの生活を支えていますが 、実は環境に配慮されたタワーだということを、意外と知られていません。東京スカイツリーでは、どのような取り組みを行っているのか?石川みなみアナの取材です。

東京都墨田区。テレビの電波塔として、また、観光地としても賑わっている東京スカイツリー。そのコンセプトを聞くと…

東京スカイツリータウン広報事務局 山老知樹さん
「開発当初から、環境に優しい、人々が安心安全に暮らせるというコンセプト」

実は、東京スカイツリー一帯の冷暖房の電力は、地下にある熱供給施設からまかなっています。そして、電力のもととなる一部は、地下にある10℃から25℃程度の、地中熱と呼ばれる再生可能エネルギーを使っているため、二酸化炭素の排出も削減できているそうです。

夜になると、様々なカラーで彩る東京スカイツリーの照明。ここにも、エコな取り組みがありました。石川アナが案内されたのは、約450メートルの高さにある天望回廊の屋上部分。ここからさらに上ると、高さ497メートルの地点に到着しました。この場所で行っている取り組みとは…

東京スカイツリータウン広報事務局 山老知樹さん
「こちらがスカイツリーを照らしているLEDの照明機器」

石川みなみアナウンサー
「これがスカイツリーの色を変えている?」

毎日、ライティングが異なる東京スカイツリーでは、2362台のLED照明で照らされています。LED照明は、普通の蛍光灯よりも消費電力が少なく、寿命も長いため、二酸化炭素や廃棄物を減らすことができ、環境に優しいとされています。

さらに、設備だけではなく、スタッフの制服にも秘密がありました。制服にプリントされている麻の葉模様の部分は、特殊な染料技術を使っていて、制作工程で発生する水や染料などを削減して、環境への負担を減らしています。

そして、女性スタッフの制服には、スカートとパンツスタイルの両方を選べるようにすることで、働きやすい環境づくりもしていました。

続いて案内されたのは…

東京スカイツリータウン広報事務局 山老知樹さん
「イスラム圏のお客様が礼拝できるスペース」

様々な国から観光に訪れるという東京スカイツリー。多様性にも配慮して、礼拝のあるイスラム教徒の観光客向けに、礼拝スペースを設けています。

意外と知られていなかった、東京スカイツリーの取り組み。今後目指していることとは…

東京スカイツリータウン広報事務局 山老知樹さん
「今後は日本のシンボルとして、世界一愛されるタワーを目指していきたい」