溶けないスケートリンクで話題! 東京駅前や千葉駅前に続々登場 環境に配慮したサステナブルなスケートリンクとは?
電気代の高騰や暖冬に左右されないサステナブルなスケートリンクが、いま町中に続々と登場しています。一体なぜなのか?米澤かおりキャスターが取材してきました。
2023年の11月に設置されたのは、東京駅の目の前で体験できるスケートリンク!そのリンクにはあるヒミツが…
米澤かおりキャスター
「冷たくないし、ぬれないですね。何でできているんですか?」
三菱地所 エリアマネジメント企画部 統括 中嶋美年子さん
「実は、氷ではなくて樹脂でできているんです」
氷ではなく樹脂!滑り心地なめらかです。転んでもぬれないとあって、初心者も気軽に滑りやすいと人気です。そして最大のメリットが…
三菱地所 エリアマネジメント企画部 統括 中嶋美年子さん
「このリンクは、水や電力を一切使わない環境に配慮したリンクなんです」
実は今年の夏、羽生結弦さんの練習拠点でもあるスケート場が、電気代高騰の影響で一時営業が中止になるなど、スケートリンクの設備の維持は難しい事態になっていました。
そんな中、注目されているのが樹脂製のスケートリンクです。樹脂製にすることで氷を維持する電気代がなんとゼロに!さらに、暖冬によって氷がとける心配もないということで、銀座の商業施設の屋上にも登場するなど、今、注目されています。
米澤キャスターが、続いて訪れたのは千葉県。
米澤かおりキャスター
「千葉駅から歩いてすぐのこちらの公園にも、スケートリンクができています」
この場所に、樹脂製のスケートリンクを設置したのには、ある狙いが…
千葉商工会議所 薮﨑敦志さん
「この中央公園に、新しく人が集まる場所になるように」
実は、この公園の周辺にあった商業施設が相次いで閉店していて、現在、再開発の真っただ中。人出が減少しているといいます。スケートリンクを冬の新たな目玉にして、街の活気を取り戻すのが狙いです。スケートリンク自体を維持する電気代を抑えることで、夜のイルミネーションを強化しました。幻想的な空間で、スケートが楽しめると若者を中心に人気です。
さらに、スケートリンクの横には食事が楽しめるコンテナも設置。中は、暖房がきいたくつろぎ空間になっていて、外は、こたつで温まることができます。
そして、スキー場の“ゲレンデ飯”ならぬ“スケートめし”がこちら。鹿児島県産しゃもを使ったシチューです。
米澤かおりキャスター
「うんっ!しみる!おいしい~!お肉がゴロゴロと入っていますよ。寒空の下、こたつに入ってポカポカのシチューをいただく、最高じゃないですか」
サステナブルなスケートリンクで、皆さんも楽しんでみてはいかがでしょうか?