売れ筋は希少性!鮮度保つ驚きの冷凍技術公開!値上げラッシュの中注目の“冷凍食品”最新情報
値上げラッシュでも人気な冷凍食品。需要の変化や驚きの冷凍技術など変わりゆく冷凍食品事情を石川みなみアナが取材しました。
今回訪れたのは、神奈川県川崎市にある冷凍食品専門店。
店内には有名レストランの味が堪能できる商品や、種類豊富なご当地餃子など、約300品目の珍しい商品がずらりと並んでいます。
一般的なスーパーと比べると価格が高めの商品が多いものの、売り上げは好調なんだそうです。
その理由は消費者から求められることが変化しているからだといいます。
株式会社アイスコ三國 慎専務
「価格と価値のバランスを見る目がかなりシビアになってきていると感じる。単純に安いだけの品ぞろえではダメですね」
価格が高めでも、値段に見合ったおいしさや珍しさのある商品を求める人が多い傾向にあるとか。
例えば飛行機で提供されている機内食だけを集めた特徴的なコーナーも人気なんです。
石川アナは「牛肉の赤ワイン煮」を試食してみました。
石川みなみアナ
「やわらか!おいしい。マスタードが効いていてめちゃくちゃおいしいです。これは想像以上。いいですね。こうやって海外旅行気分をおうちで味わえるのも」
そして一番の人気商品は、ピザの世界選手権で優勝経験のあるシェフが手焼きし、急速冷凍したという本格的な味が楽しめるという“匠ピッツァ マルゲリータ”。
石川みなみアナ
「おいしい!生地もっちもちです。いいイタリアンで食べるピザと遜色ないです」
好きなときに、プロの味を家で楽しめる冷凍食品。それを可能にする冷凍技術は日々進化し続けています。
東京・品川区の会社で開発されたのは“芸術品の冷凍食材”を生み出すという特殊冷凍機。
その名もアートロックフリーザー。
デイブレイク株式会社木下 昌之代表取締役社長
「今までは低い温度でどんどん食材の熱を奪うために強い風を当てるという発想だったんですけども、実は風が優しい方が食材にダメージを与えないということがわかったので、新しい考え方の冷凍機になっています」
こちらの冷凍機の特徴は、およそマイナス35度の優しい気流がまんべんなく行き渡ること。こうすることで短時間で均一に冷凍できるため、食材へのダメージが最小限になり、味や見た目の変化が少ないのだといいます。
この冷凍機を使っている中華総菜のお店では、あんかけ焼きそばを冷凍していました。
麺と具材。そして餡が一緒に冷凍されていますが、解凍して食べてみると…。
石川みなみアナ
「おいしい!エビはぷりっぷりでしょうゆベースのあんがしっかり麺にからまっていて冷凍とは思えないです」
今までは再現できなかった出来たての味をいつでも楽しめるように作ることができたと言います。
節約や時短などの利便性から好まれている冷凍食品。プロの味を家でゆっくり堪能するなど楽しみ方が広がっていました。