全国から旬の食材が集まる築地場外市場。仲卸店や飲食店が入るビルの屋上には実はバーベキューテラスがある。去年5月オープンし人気のスポットになっている。魅力は築地場外市場で買った新鮮な食材が持ち込めて、そのままバーベキューで食べられること。

それから7か月、季節は冬。寒い季節にバーベキュー会場はどうなっているのか気になり覗いてみると、なんと、お客さんは鍋料理を楽しんでいるではないか。バーベキューの仕掛け人、小川さんが寒いシーズン用にと始めた鍋セットのレンタルだった。逆転の発想だ。

「温まって冷たいビールが飲める最高」と好評で、選べるダシは4種類。築地オリジナルの鶏スープも用意した。創業115年の鶏肉専門店が開発したという。店主は「親鶏を100%それしか使っていない。フツフツとじっくり炊くとうまみと脂がじわっと出てくる」とスープのおいしさの秘密を教えてくれた。

「冬には野外で鍋」という作戦がうまくいき、バーベキューの仕掛け人、小川さんは考えた。“築地でしかできないような鍋”を作ってみよう――

全国の新鮮な食材がそろう、築地ならではの鍋を新たに考え、お客さんに提案しようというのである。そこで場外市場のプロに相談してみると…「築地なんだから色んな食材のいいとこどりで」と、ベテランの仲卸人で鮮魚店の5代目・門井直也さんが威勢よく言い放った。

「寄せ鍋じゃない“いいとこどり鍋”なんだって」
「カニもあったっていいし、ブリしゃぶだっていい!　最後に鍋」

具材を変えながら、しゃぶしゃぶからキムチ鍋へと至る、新しい鍋の食べ方を考案しようと方向が定まった。一体、どんな鍋ができるのか。翌日、さっそく鍋を試作することになり、鍋開発部隊は最高の食材を手に入れようと築地場外市場の店舗に向かった。果たして…

※詳しくは動画をご覧ください。(2024年1月5日放送「news every.」より)