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夏にご用心…「痛風」増えるシーズン到来 女性も要注意 プリン体少ない食べ物&お酒は?

2023年7月4日 22:48
夏にご用心…「痛風」増えるシーズン到来 女性も要注意 プリン体少ない食べ物&お酒は?

夏に気をつけなくてはいけないのは熱中症だけではありません。「風が吹いても痛い」といわれる「痛風」は、実は夏に増える傾向があります。そして、男性だけではなく女性も注意が必要です。

東京都心は7月2日から4日まで3日連続で真夏日でした。暑くなると、お酒を飲んでリフレッシュしたくなるものです。そのような方に気をつけていただきたいのが「痛風」です。

●ダイエットも発症の原因?
●プリン体少ない食べ物・お酒

以上のポイントを中心に詳しく解説します。

■“靴も履けないほど”痛む痛風とは… 気にしていますか? 尿酸値

ある日突然、足の親指のつけ根などが赤く腫れて痛くなる痛風。ズキズキと耐えがたい痛みで、“靴も履けないほど”痛む人もいるほどです。

両国東口クリニックの大山博司理事長によると、痛みの出る場所で一番多いのが足の親指のつけ根だといいます。膝から下の関節に起こりやすく、手や肘に痛みが現れる場合もあるそうです。

痛風は、血液中の尿酸値が高い人に起きますが、その尿酸の大本は「プリン体」です。体内に食品として摂取されたプリン体は、肝臓で分解され尿酸になり、尿や便と一緒に体外に排出されます。ところが、作られる尿酸が多かったり、排出される量が少なかったりすると、血液中の尿酸が増えてしまうといいます。

尿酸の正常値は、1デシリットルつまり100ミリリットルあたり7ミリグラム。これを超えると痛風が起こりやすくなるといいます。

■痛風患者は年々増加 無理なダイエットが原因で若い女性も…

痛風患者は、年々増加傾向にあります。厚生労働省の国民生活基礎調査によれば、1986年の患者数は25万5000人でしたが2019年には125万4000人と、33年間で約5倍に増えています。

患者の男女比を見ると圧倒的に男性が多いのは、痛風の原因となる尿酸値が女性よりも男性の方が高いためです。女性ホルモンには尿酸の排泄を促進する働きがあるため、女性は痛風を起こしにくいといいます。ただ、年齢を重ねると女性ホルモンの分泌が減少するので、女性も注意が必要です。

年代別にみると60代後半の患者が最も多く、女性の患者の場合はそのほとんどが65歳以上でした。一方で無理なダイエットが原因で、若い女性でもなることがあるといいます。というのも、極端な糖質制限をすると尿酸を排出しにくくなるそうです。

■夏に多い痛風 “暑い”となぜ痛風になるの? 原因は…

夏は尿酸値が上がり、痛風を発症する人が多いといわれています。大山先生のクリニックでは6月から8月に痛みの発作を起こす患者が、他の時期より1.5倍も多かったそうです。

その理由の1つが「お酒の飲み過ぎ」です。暑いと、いつもより多く飲んでしまう人もいるかもしれません。ビールなどに含まれるプリン体や、アルコール自体にも尿酸値を上げる働きがあるので、お酒の飲み過ぎには注意が必要です。

また、お酒好きでなくても、夏に痛風が増える理由がもう1つあります。夏場は誰でも汗をかくものですが、それで起きる「脱水」には、注意が必要です。血液の濃度が濃くなり尿酸値も上がりやすくなってしまうそうです。

■意外! おいしいアレはプリン体が少ない… ではお酒は?

尿酸値が高くなり過ぎないよう、プリン体の摂り過ぎには注意したいものです。そこで“プリン体が少ない食べ物”について知っておきましょう。

魚介類の車エビ、イワシ、イクラ、マグロ、イカ、サーモンの中で、100グラムあたりのプリン体が一番「多い」のは「イワシ」です。100グラムあたり210.4ミリグラム含まれています。

魚卵である「イクラ」はプリン体が多いイメージがありますが、実はこの中では一番少なく、100グラムあたり3.7ミリグラムです。ちなみに、同じ魚卵でも「タラコ」は100グラムあたり120.7ミリグラム含まれているそうです。

では、お酒のプリン体はどうでしょうか。ビール、焼酎、ウイスキー、ワイン、それぞれ適量として、プリン体が一番「少ない」のは「焼酎」です。なんと2分の1合強でプリン体ゼロ。一番多いのはビールで、中ジョッキ1杯に44.3mg含まれています。

ただ、焼酎や、プリン体ゼロの発泡酒などであっても、アルコール自体に尿酸値を上げる働きがあるので、お酒の飲み過ぎはだめです。休肝日も作りましょう。

■飲食だけではない! 尿酸値を上げる“意外な落とし穴” 

痛風には“意外な落とし穴”があります。

その一つは、“運動せず”にスポーツドリンクを飲むことです。スポーツドリンクに含まれる「果糖」は、体内で代謝される際に尿酸が作られます。甘い缶コーヒーもよくないそうです。

また、筋トレのような激しい無酸素運動も、尿酸値を上げるので要注意です。激しい運動など大量のエネルギーが使われる時に、エネルギーの燃えかすとして尿酸の大本であるプリン体が増えてしまうといいます。

そのため、家族に痛風の人がいる場合や、尿酸値が高めな人は、ラジオ体操やウオーキングなど筋肉への負荷が軽い運動がおすすめだそうです。

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患者の95%が男性といわれる痛風ですが、家族に痛風患者がいる人は、女性でも特に注意が必要です。脱水やアルコールの摂取量と共に、今年の夏は尿酸値にも気をつけたいものです。

(2023年7月4日午後4時半ごろ放送 news every. 「知りたいッ!」より)