秋田の豪雪地・東成瀬村の現状は?さらに積雪増加も…
冬型の気圧配置の影響で、県内は29日日曜日にかけて、山間部を中心に雪の降り方が強まる恐れがあります。
雪に備え、東成瀬村では、村民が早朝から除雪に追われていました。
積雪がすでに1メートルを超えているところもある、県内有数の豪雪地を取材ました。
午前7時。
東成瀬村役場にほど近い住宅地では、夜に降り積もった雪を寄せる人の姿がありました。
住民
「やっぱり多いですね。(屋根は)2回目を降ろしているところなんだけども」
記者
「12月で降ろすのは?」
住民
「最近は少なかったです。以前はそれが普通でしたけど、今年はもう1回降ろして、いま2回目。いや本当に今年はあと何回降ろすんだかね」
午前8時すぎ。
村役場では、積雪量の計測が日課となっています。
計測係
「大体きのう(26日)より3センチくらいしか増えていない、86(センチ)くらいですね。きのう日中だいぶ暖かかったので」
村役場がある田子内集落の積雪量を示したグラフを見ると、この冬は今月24日に早くも1メートルを超えました。
12月に1メートルを超えるのは、4年ぶりです。
その後は雨の影響もあって、27日は80センチ台に。
それでも、村役場から約11キロ離れた大柳集落は、27日朝の積雪が1メートル35センチでした。
東成瀬村 防災対策室 篠木宇之さん
「昨年よりも雪が多くなってきていて、雪下ろしとか作業される方もかなり多いと思いますので」
「注意喚起していければ」
日本付近は、強い冬型の気圧配置となっていて、上空には強い寒波が流れ込んでいます。
このため、県内は29日日曜日にかけて、山間部を中心に積雪が一気に増える可能性があります。
県は、内陸南部に雪下ろし注意情報を出して、雪下ろしの際は命綱やヘルメットを着用し、2人以上で作業を行うよう呼びかけています。