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収穫最盛期のサクランボ ネコの手も借りたい中…市役所職員が"副業"でお手伝い 秋田県湯沢市

2024年6月24日 18:34
収穫最盛期のサクランボ ネコの手も借りたい中…市役所職員が"副業"でお手伝い 秋田県湯沢市

収穫が最盛期を迎えている湯沢市のサクランボは、気温の高い日が続き、実の成熟が一気に進んだため、収穫が追い付かず、傷んだ実が出始めています。

機械化が難しく、人手が頼りの収穫作業。

農家の人手不足を補おうと、湯沢市の職員が早朝から手伝っています。

真っ赤に実ったサクランボの収穫が最盛期を迎えている、湯沢市の三関地区です。

95アールで約250本のサクランボを栽培する農家の水戸義昭さんは、20人ほどのスタッフと共に、連日、収穫作業に追われています。

40年以上サクランボの栽培に携わってきた水戸さん。

今年の実の生育状況は、これまで経験がないと言います。

今月中旬から気温の高い日が続き、サクランボの成熟が一気に進んだため、収穫が追い付かず、傷みだした実もあるといいます。

さらに、影響は、実の大きさを選別する作業にも及んでいます。

サクランボ農家 水戸義昭さん
「普段は選果機でやっているんですけど、今年は柔らかいのが多くて、その場合は人が手で仕分け。本当、ネコの手も借りたいというのがそこなんですよね」

収穫できた実の3割ほどが選別機や輸送の振動に耐えられない規格外の柔らかさ。

ここにも人手が必要です。

そんな水戸さんのサクランボ園に午前5時、2人の男性が訪れました。

出勤前の湯沢市の職員です。

公務員は原則として副業が禁じられていますが、湯沢市は去年から人手の確保が課題となっている1次産業などに限って、職員が副業をできるようにしています。

24日は、午前7時までの2時間、収穫作業にあたりました。

湯沢市 財政課 高橋竜矢さん
「湯沢市を代表する産業のひとつですので、こういった形で携われることは光栄ですし、朝は強い方なので、朝から体を動かして汗をかくのはすごい気持ちいいです」

湯沢市 都市計画課 門脇敏寛さん
「実家が農業をやっていますので、手伝ったりしています。サクランボは手作業の部分が大変多いので、園主さんの助けになればなと思ってやっております」

主力品種の佐藤錦に加え、先週後半からは晩生の品種、紅秀峰の摘み取りも始まった、三関地区のサクランボ。

今月はわずか1日しか休みをとれていないという水戸さんも、喜びを隠せません。

水戸さん
「人がいないことには何もできないっていうことなので、本当に助かっています」

副業制度を活用して、サクランボの収穫作業にあたっている湯沢市の職員は22人。

気候に左右され、難しい対応を迫られる農家を、市の職員も支えています。

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