「世界最高齢のアプリ開発者」若宮正子さん秋田市で講演会 高齢者にエール
アメリカのIT大手アップルが「世界最高齢のアプリ開発者」と紹介したことから一躍有名になった若宮正子さんが秋田市で講演会を開きました。
現在89歳の若宮さんは、現役世代の負担を減らすためにも、
高齢者が積極的に新しいことにチャレンジして学び続けることが大切だと訴えました。
自らデザインしたという、華やかな洋服に身を包み登壇した若宮正子さん89歳。
その名が一躍有名となったのはアメリカのIT大手、アップルとの出会いです。
「こちらはアップル社の日本支社でございます。私どものCEOがぜひあなたを
アメリカに招待したいと申しております、ご一緒にアメリカに行きましょう」
友人には不審なメッセージと疑われたといいますが、
結果は、本物のアップル社からの連絡。
81歳でスマートフォンのゲームアプリを開発した若宮さんは、
アップルの最高経営責任者から「世界最高齢のアプリ開発者」と賞賛されたことで、
国の内外にその名が知れ渡りました。
「このCEOがいろいろ聞くわけですよ。なんで年寄りが(iPhone)使いにくいの?
どういうところが使いにくいの?って。」
「あれから10年経ちますけど、少なくとも私の持ってるiPhoneが使いやすくなったとは
思わないんですけど。」
「まだこのおじさんCEOやっておられるみたいなんですけど」
去年に続き、秋田県立大学に招かれて秋田を訪れた若宮さん。
65歳以上の人に大学に入学してもらい、研究やサークル活動に参加してもらう取り組みを
県立大が行っていることから、学び続けるシニアのお手本として講演しました。
「とにかく人生100年時代、まず勉強しましょう。」
「これから何をどうやって勉強するかっていうところから勉強しましょう」
「高齢者が積極的に新しいことにチャレンジして学び続けることが
現役世代の負担を減らすことにつながる」と話す若宮さん。
生活の利便性を上げるためのスマートフォンの積極的な活用や、
AI「人口知能」を使った学習も高齢者の学びに効果的だと話していました。