“人魚のミイラ”CT検査で分析 「最新技術」で正体に迫る
岡山・倉敷市の寺「円珠院」で保存されていた“人魚のミイラ”が、倉敷芸術科学大学で分析・調査されることになりました。“人魚のミイラ”は顔に手がそえられ、頭には髪の毛、下半身には尾びれが確認できます。CT検査などの最新技術で正体に迫りました。
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海にすむ伝説のいきもの「人魚」。岡山・倉敷市の寺「円珠院」で保存されていた“人魚のミイラ”が、分析・調査されることになりました。
“人魚のミイラ”は顔に手がそえられ、頭には髪の毛があります。下半身をみてみると、尾びれが確認できます。体長約30センチ、体重365グラムです。
倉敷芸術科学大学生命科学部 健康科学科教授・加藤敬史さん
「とがった歯がむき出しになって、叫んでいるような、訴えているような。最初は圧倒されました」
倉敷芸術科学大学などが、CT検査などの最新技術で、その正体に迫りました。
体毛には、ほ乳類と同じようにキューティクルがあることが判明。さらに、下半身などは「うろこ」に覆われていたといいます。
つまり、上半身は霊長類のような特徴、下半身は魚類の特徴があったのです。
まだ謎が多いため、今後も調査を進め、正体に迫っていくということです。